別居先を潜入した結果…
2016/08/17
前回の続きです。
第１話https://mirai1happy.com/db/kanaripuraibeto/
第２話https://mirai1happy.com/db/guzennodeai2/
第３話https://mirai1happy.com/db/ottotonohanasiai/
私は写真やメールなど、夫が不倫している証拠は何もなかったのです。
でも夫が不倫してるのは確実なので、
もしも裁判になった場合の証拠集めとして
この日はガサ入れのつもりでいきました。(怖…)
別居先のチャイムを鳴らしましたが
夫はなかなか出ません。
(まさか真弓さんもいるのか…)
ドラマの様な修羅場のシーンになるのだろうか
相手は元ヤンだ(多分)
ボクシングでも習えばよかった…
そんな想像をして子供を抱きかかえて10分くらい玄関先にいました。
やっと夫が出てきました。
シャワーを浴びてた様子でした。
私「ちょっと部屋に入っていい？」
何もなければ入れられるよね？
と、でも言わんばかりに強気で
ズカズカ部屋に入りました。
もう、何と思われてもいい。
不倫している証拠を見つけたい！
その一心でした。
一歩入ると
そこは見事に女と同棲している部屋でした。
箸が二つ、皿が二つ、歯ブラシ二本。
夫が嫌いだったディズニーキャラで部屋が彩られてました。
(不倫相手はディズニー大好きです)
押入れには急いで隠したかのような枕、スリッパ。
私「これはまだ不倫してるって事だよね？
お皿やコップお箸が洗って二本並べてあるのおかしくない？」
夫「自分で使った、別におかしくないでしょ」
私「この枕は？使いこまれたスリッパは？」
夫「まえの部屋で使ってたやつだよ」
シラを切り、面倒くさそうに答えました。
私「ディズニー好きになったの？
タオルも食器も寝具も…
あんなにディズニーに行きたくないって言ってたのに」
夫「…」
私「不倫してないならケータイ見せられるよね？」
ケータイロックを外し、少しいじってから私にケータイ渡しました。
不倫相手とのLINEやアドレスは消されていましたが、
男友達に不倫してる事を打ち明けたLINEに残っていました。
私「〇〇君とのラインに彼女が出来たって書いてあるよ」
夫はギョッとし、ケータイを奪いました。
私「もういい加減、不倫認めてよ！！
嘘をつけば、また嘘を言う事になるよ。
こんな部屋見れば、誰だって同棲してたって一目瞭然じゃない！
いつまでシラ切ってるつもりなの？！
子供が熱出しても帰ってこない、
子供置いて勝手に家出て無責任だよ！！」
夫「…」
私「あなたが認めないなら相手に調停にきてもらいます」
夫「慰謝料請求はしないで。」
私「じゃあ謝ってよ」
夫「…ゴメン」
私「立ったまま頭も下げずにゴメンで済むと思ってるの？」
夫座って「ごめん…」
私「全然、誠意が伝わってこない。私の目も見ないし、謝る気持ちが全く伝わらないよ。
あなたの嘘で私は自殺までしたんだよ。
土下座ぐらいしてもらわないと納得できない。」
しぶしぶ土下座…
夫「ごめんなさい」
私は今まで夫から散々傷つく言葉を言われてきました。
それでも『私が悪かったよ』と反省し、
頭を低く低く、謝ってばかりいました。
しかし、夫は不倫して、
しかも妊娠させていて
私にはそれを隠して…
自分の罪を認めず私を責めていた無責任さに
内心とても腹を立てていました。
『夫も私に謝ってほしい！』
それが今、現実になっている。
土下座をして謝る夫を上から見ている。
(まるで『半沢直樹』みたいな逆転劇だな)
しかし、夫がゴメンと言うのも、土下座してても、私が命令したことで
夫からの謝罪の言葉や本当に反省してる態度は伝わってこなかったのです。
私は夫自ら謝って欲しいと思いました。
でも、「相手に何かしてほしいと求めてはいけない」
自己改善や心理学を勉強していた私は自分の気持ちと葛藤してました。
けど、心に嘘をつきたくありませんでした。
私「あなたがごめんと言っただけで慰謝料300万分なくなるの？
私はまだ慰謝料請求したい気持ちでいます」
夫「…」
夫「これから一生かけて、償っていきます。」
やっと夫の言葉が出た。
『一生かけて償っていく』
夫も少しは反省はしてたんだ。
やり直せる…
一瞬で安堵感が私を包みました。
私「ありがとうございます」
素直な気持ちで言いました。
私「でも私は不倫を止めたという確証がほしいです。
だから今日、真弓さんにもう2度と会わないって
示談書を書いてもらいたいです」
夫「わかった、俺から連絡したい。
俺から誘ったんだし…
今、きっと仕事してるだろうし今日は無理かもしれないけど連絡するよ」
”嘘つきは信じないほうがいい”
私はある成功者のその言葉を聞いてから夫が信じられなくなっていました。
”嘘をつく人はつかない人と脳の考え方が全く違っている…”
”嘘をつくことに悪気がないのでくりかえす”
なので、また態度を覆しかねないと
その後も不倫していた決定的な証拠がないかとゴミ箱をあさりました。
すると使用済みのコンドームを発見しました。
子宮卵管摘出手術後だった為でしょうか、血が付着していました。
『それでもセックスしたかったのか…』
もしもの裁判に備えて
ジップロックに入れて回収した時
なんとも虚しい気持ちでした。
私「私は家に帰るね。いつ真弓さんに会えるか、連絡下さい」
本当に連絡くれるのかな？
話し合い行く時、子供は預けたほうがいいかな？
今夜だとしたら、預けられる所あるかな？
示談書作成はどうしたらいいだろうか？
今夜なら自分で制作するしかない？
どう書いたらいいのかな？
考える事はいっぱいありました。
朝起きてからこんなに頭を使った日はないんじゃないかと思うくらい
脳をフル回転させました。
やがて夫から電話があり、
その日の夜に真弓さんの自宅に会いに行ける事になりました。
続く。
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