夫と不倫相手に遭遇した話
2016/11/13
前回の続きです。 第1話https://mirai1happy.com/db/kanaripuraibeto/
夫は私を見て時が止まった様でした。
なぜ?
しまった。
まずい。
人生オワッタ。
を、ごちゃ混ぜしたような。
なんとも複雑な表情をしてました。
不倫相手、真弓(仮)もこちらに気がつきました。
不思議そうな表情でしたが、私が誰なのか察知したのか
さっきまでの笑顔が消えていきました。
真弓は夫の両親から聞いていた通り、
身長164cm、髪は茶髪のセミロング。子宮外妊娠の手術のショックで体重は39キロまで痩せて華奢な体でした。
間違いなくこの人が不倫相手だ。
冷静に…冷静に…。
引き寄せた事へのワクワクと、
直接対決になってしまったことに
心臓はバクバクしてました。
私「お久しぶり。この人が真弓さんですよね?」
夫「…」唖然。
真弓「…」
私「はじめまして、私がこの人の妻です。桐谷真弓(仮名)さんですよね?」
真弓「…」
眉間にしわを寄せ、視線を下げました。だんだん状況がわかってきたようです。
私「主人と別れてもらえますか?あなたのせいで私は自殺もしました。
まだ幼い我が子と一緒に死のうと思うくらい苦しみました。」
真弓「…」
私「今日の調停では不倫は一度きりと聞いていたけど、コレってやっぱり別れてなかったって事だよね」
夫「いま、本当にたまたま会ったんだ。
車のナンバーも似てるなと思って近づいたんだ。
本当に丁度のタイミングすぎる」
私「そうなんだ。
一度きりの関係で車のナンバーまで覚えてるんだ?すごく記憶力がいいんだね」
夫「…もう別れたんだ、これは本当」
真弓の眉間は深いシワが刻まれ、
阿修羅のようなしかめっ面になっていった。
真弓はずっと視線を下げて、地面を見つめていました。
私「真弓さん、あなたが子宮外妊娠され、○○産婦人科で手術した事も知っています。証拠もあります。
あなたがここで認めないなら、
離婚調停で慰謝料請求を申し立てます。
慰謝料は300万請求します。
重要参考人として調停に来てもらいますので、よろしくお願いします。
ご自宅に内容証明送りますね。」
一週間程前、私は弁護士から慰謝料請求の方法を教えてもらいました。
慰謝料請求調停を申し立てれば
それが出来ると知っていたのですが
不倫している証拠が必要でした。
しかし、写真やメールなど証拠になるものなんて一切ありませんでした。
ハッタリをかけたら認めるんじゃないか?
認めたら慰謝料請求できる!と、
大きな賭けにでたのです。
真弓「は?何?」
真弓「証拠って?」
やっと出てきた真弓の一言目はなんと、タメ口。
『反省も何もないんだな…』
ミッキーまみれの車内といい、
話し方といい、
田舎特有のヤンキーだった。
まさか慰謝料請求されるとは思ってなかったんでしょう。
少しビビった調子でちいさな声を出しました。
『夫はこんな女が可愛いと思うのか』と、正直ガッカリしました。
けど、この女なら私は勝てる…!
外見、内面、いまなら勝てる!(笑)
絶対夫を取り戻せる!
勝利を確信し、
フツフツと自信が湧いてきました。
続きます。
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