人と比較しないで幸せになる方法。

「あの人と比較したら私は幸せだよね。」

「戦争の地域の人に比べたらマシ。」

こう考えて自分を保っていませんか？

その考え方では本当に心が救われる事にはならないし、
あなたや周りの人の心さえ傷つけることになります。

「そう考えてるけど何が悪いの？」と
思うかもしれませんが、
この根底には他者との比較競争があります。

弱者になることをずっと恐れて逃げているのですから
ホッとしたいはずなのに、また恐怖が襲うので心が安らぐことがないでしょう。

自分の幸せをほかの誰かや何かと比較して決めているということは、
自分も他人から同じように比較されたり
評価されるものだと認識しながら
生きていくことになります。
『私も悪く言われてるんじゃないかしら』って。

本当はそんなことないのです。

また、自分が他者と比較して幸せを感じていると
「あなたの辛さなんて戦争中の子供に比べたらどうって事ないのよ」
なんて、悲しみの中にいる人に平気で言えてしまいます。

「あの人は幸せだよね」とか
「あの人は不幸せだ」なんていうのは

私たちが決めることでは無いですよね。



当事者でないとわかりませんし
その当事者でさえ、死ぬまでわからないかもしれません。



1つ例を出すと、私は産後すぐ子供が病気になり
不倫されて、別居されました。

その事実を人に伝えると
大抵の人は
『悲しかったね。可哀想に。』
と、捉えられます。

もちろん、すごい悲しみも味わったのですが
その出来事が元になって
今カウンセリングのお仕事もさせていただいてますし、
出会えるわけがないと思った人たちと出会うことができました。

何より、『もう一生この寂しさからは抜け出せないんだろうな』と、
ぼんやり感じていた心の空虚感の正体がわかり、
それが段々と消化されていったのです。

これは私の人生での革命でした。

そうと知らない人たちは
「可哀想だね」
と、思ったりするものです。

要は、苦しみはそれだけではなくて、
必ずその苦しみから宝物って生まれてくるのです。

これは私だけの経験ではなくて
有名な「錬金術」の教えにもあります。

金をつくる工程の始まりは“黒化(ニグレト)”。
これは“腐敗”のことです。
それが洗浄・純化されて、
完全な「金」の状態になっていきます。

人生の中であなたが成長したと感じた時は
きっと苦しい時や
それを乗り越えた時ではないでしょうか。

私たちは、戦争に巻き込まれた人たちを
反射的に可哀想な人達だと思ってしまいますが
ただ、もしかしたら、
そこで何か重要なものを感じている人が
いるかもしれないのです。

だから戦争は必要だ、なんて言いませんが
便利な物に囲まれて、
私は何のために生きてるんだろうと
ぼんやり考えながらスマホを眺めている都会の人たちよりも、
彼らの生命は“生きている”かもしれないのです。

苦悩やしがらみ、制限があるからこそ
私たちはその中でどうしようと想像することができますが
もし、全くの制限がなくなったら
何をしたいのか、どうしたいのかさえもわからなくなります。

苦しみ、もがいたというのは
その人の美しさを鍛えることになり
人としての厚みや重みとなっていきます。

そう考えると、「あの人と比べたら…」という慰めの言葉を
安易に口にすることは出来ないのではないでしょうか。

「でも、一刻もはやく楽になりたいです！」
そう願うのも、人間ですから当然だと思います。

他者と自分を比較するのではなく、
自分の幸せをどう感じたらいいのかというと
ただ自分を好きになるのです。

自分の歩んできた人生や
今の人生を見つめて、慈しんでみてください。

あなたが映画の主人公だとして、
主人公に思いを馳せてみましょう。


あなたは小さな頃から今まで、
よく生きてきましたよね。

時にはひとりぼっちになったり

助けて欲しい時に手を差し伸べてもらえなかったり

どうしても本音が言えなかったり
わかってほしい人に理解されないこともありましたよね。

「もう嫌だ！」と思うことは、何度もあったと思うけれど
あなたは何回も何回も立ち上がってきました。

そして今も、自分を諦めていないから
こうしてブログを読んでいるのですよね。

そう振り返ることは
悲しい気持ちを無視することではなく
あなたの強さを知るはずです。

失恋したとしても、
仕事で大きな失敗をしたとしても、
お金を失って好きなことが出来なくなったとしても
あなたが自分の存在価値を守ってさえいたら
他人はその幸せな気持ちを奪うことはできません。

どんな時にも良い面と悪い面がありますが
人生をよりよくいきたいと考えるならば
やはり良い方を見てほしいと思います。


そしていると、そういうあなたを幸せにしたいと思う人が
必ず現れますからね。

まとめ

・自分と人とを比較する癖は、人を無自覚に傷つける。

・自分の人生の歴史を慈しむ。

・良い面を見ると人生は開ける。

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